近年、全国的にダイビング中の体調不良および事故が増加しており、皆さまに安全にダイビングを楽しんでいただくため、当店では受け入れ基準および事前確認項目を強化することといたしました。
■ 肥満による心肺負荷のリスクについて
肥満はダイビング中の心臓への負担を高め、事故リスクを上昇させることが指摘されています。
健康上の安全を確保するため、BMI33以上の方のダイビング参加をお受けできません。
ご存知の方も多いかと思いますが、BMIは身長と体重から計算しますので
筋肉量や体脂肪率などは考慮に含まれない、曖昧な数値となります
体を鍛え筋肉量が多い方は、必然的にBMI数値が高くなると思いますが
もちろん、そういったケースは例外とします。
予約フォームにも、BMI数値入力欄を設けましたので 何卒ご理解ください
■ 浸漬性肺水腫(IPO)への対策
ダイビング中の突然の呼吸苦などを引き起こす「浸漬性肺水腫」の防止と早期発見のため
各ダイブ前にパルスオキシメーターを使用した血中酸素濃度(SpO₂)の測定を実施いたします。
異常値が確認された場合は、安全を最優先し、そのダイブをお断りする場合がございます。
浸漬(しんし)性肺水腫とは、心疾患や高血圧などの疾患がある人に起こりやすいと言われ
水泳や入浴、ダイビング中に発症すると呼吸困難に陥る病気のひとつです。
翌日には回復するものですが、重大な事態を引き起こした例もあること、近年中高年ダイバーの死亡事故や重大トラブルの事例として確認されることが増えております。
*発症する仕組み*
人は水に浸かると(浸漬)手足の血液が体の中心に集まり”うっ血”を起こす特性を持っています。
血液中の水分が肺の中で影響を出し始めると呼吸がしづらくなり発症。 本来体内に酸素が取り込めなくなると少し泳いだだけで息切れを覚えますが ダイビング中は酸素分圧が高くなるため息苦しさを感じにくくなり ダイビング終了間際(特に酸素分圧が低くなる浮上中)に突然の苦しさが起きたり水面近くで意識を失ったりします。
■ 次のような方は健康であっても お断りする場合もございます
- 当日風邪をひいていたり、熱や頭痛の症状がある場合
- 二日酔いやアルコールの影響が残っている場合
- 明らかに体調不良と見受けられる場合
- 当日になり持病が発覚したり、診断が必要にも関わらず診断書等をお持ちでない場合
皆さまに安心して海を楽しんでいただくための措置となります。
ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

















